試作品と部品の製作について

早期から3次元CAD/CAMを導入し3Dデータによる部品設計から複雑で高精度な3次元加工まで社内で一貫して製作しております。厳しい品質管理に室温管理など、より良い製品、試作品をお届け出来るよう社内環境を整えて製作しております。

事業領域

試作用途:切削加工・注型・板金の各種試作品
部品用途:切削加工の小ロット量産部品の製造

主な加工材料

材質
ABS(ASB樹脂)白・黒・透明・ナチュラル
MA(アクリル樹脂)白・黒・透明、他
POM(ポリアセタール樹脂・ジュラコン)白・黒
PC(ポリカーボネート樹脂)白・黒・透明
PC/ABS
PPE(ポリフェニレンエーテル、ノリル樹脂)
PBT(ポリプチレン・テレフタレート)
PP(ポリプロピレン)乳白色
PA(ポリアミド、ナイロン樹脂)6N、66N、MCN黒・青(MCN)
アルミ(A5052、A5056、A2017、A6061)
ステンレス(SUS303)
真鍮
ケミカルウッド
その他、ご要望に応じられる範囲で対応致します。

技術紹介

樹脂切削加工

一体切削加工

一体加工は製品と同じ材質を一体で削り出す事により、製品強度や寸法精度を上げられる所にメリットがあります。デメリットとしては、工具半径分の隅Rの問題や微細な部分では工具が入らない、工具が届かない、などの加工残りが生じる事もあります。こう言った問題も事前打合せ等により、最小に抑えての加工で対応いたします。

分割接着加工

接着の出来る材質においては部品にバラしての分割接着加工で対応出来ます。一体加工に比べ強度的には下がる場合もありますが、複雑な形状でも作製する事が出来ます。接着の効かない材料に対しては、部品の圧入やネジ止め等で打合せを行い製作を進めます。精度や強度などを考慮した部品分割や組み上げ後の3次元寸法測定により精度の高い製品を提供しております。

金属切削加工

一体切削加工

アルミ製・ステンレス製の部品、測定用治具や組立用治具の製作を承っております。

3Dスキャナー

立体物や現物から3Dデータを作成

3DCADでは難しい現物のモデリングも、3Dスキャナーによりデータ化することが出来きます。またスキャニングデータ編集ツール(RapidForm)や3Dクレイモデラー(FreeForm)によりスキャン後の形状変更や設計変更も出来ます。作成した3Dデータは、STL、IGS、STEPに変換出力ができ、さらに3Dプリンターで造形すれば短時間で実際に手にとって確認する事が可能になります。3DCADによるサーフェイスデータの作成にも対応いたします。

VIVID9iは、被写体にスリット状のレーザー光線を照射し、その反射光をCCDカメラで受光し、被写体との距離を三角測距の原理で測定します。実際の撮影では、被写体の死角が無い様に360度、多方向から撮影を行い、得られた測定数値を元に立体的な3次元データが完成します。

造花のバラをばらばらにして一つずつ3Dスキャナーで取り込みます。取り込んだデータをIGSに変換して3DCADでアセンブリします。

全てのパーツを組み付けると1本のバラが完成します。

その他の加工技術

成形品の追加工

既存の成形品の形状を一部変更して試したい、ボスや穴を増やしたい、など成形品への改造や追加工にも出来る限り対応致します。成形品をセット出来る加工用治具を作製して加工を施します。

真空注型

真空注型では、1つの切削加工品(マスターモデル)をもとにシリコンゴムによるゴム型を作りそこに樹脂を流し込み複数個の製品を製作する事が出来ます。注型品は硬質の発泡ウレタン系樹脂を使い、ABS相当、PC相当、アクリル相当、エストラマ相当など用途に応じて選ぶ事が出来ます。

シリコンゴム製品

シリコンパッキングなどのシリコンゴム製の部品を作製するには、アクリル型による成形にて対応いたします。アクリル型とは、アクリルブロックを切削加工によりオス型、メス型を作製しその型にシリコンゴムを流し込んで成形します。

測定

製作した製品は、三次元測定機、工具顕微鏡などで測定し確認を行います。
三次元測定機とは、立体物を三次元的に計測出来る測定器の事を言います。製品の各測定箇所のXYZの数値情報をプローブを当てて読み取る事により測定物の外形寸法、リブや穴などの位置情報、幾何公差などをスピーディーに計算し測定できます。測定室の温度を一定になる様管理し、寸法精度の安定した部品や製品の供給に努めております。

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